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太平洋ゴミベルト

シェアという本を読んだ。とてもホットでスリリングな本。ハイパー消費の次ぎにくるコラボ消費を描いて実に魅力的。書評は別の機会に譲るとしてこの中で一番印象的だったのは「太平洋ゴミベルト」の記述。

太平洋ゴミベルトとは日本の東、ハワイの西に位置する沖合に存在する巨大なゴミ捨て場だそうだ。テキサス州の2倍の面積があり深さは場所によっては30メートルかそれ以上、350トンもの様々なゴミがぐちゃぐちゃに混ぜ合わさった漂流物。ゴミの90パーセントはプラスチック。世界中のあらゆる場所から流れついたペットボトル、おもちゃ、靴、ライター、歯ブラシ、網、おしゃぶり、ラップフイルム、使い捨て容器、ポリ袋などの寄せ集めだそうだ。

ここは船もよけて通り、魚は生息しない。

19997年、これを発見したチャ―ルズ・ムーアはこの海域で何が起きているか探りに1年後にボランティアのチームとここに戻る。

海の微生物に何千万というプラスチックの破片が混じり合った濃縮スープー「プラスチック・プランクトン・スープ」を彼らは発見する。魚や鳥はプラスチックを食べ物だと勘違いする。ある解剖した鳥には1603個のプラスチックの破片が見つかった。

こうしたゴミの漂流物を全部あわせるとその面積は地球上の海側の4割にもなるそうだ。

さて買っては捨てるという消費サイクルを続けて来た結果がこれである。

ブッ潰れた福島原発もハイパー消費の成れの果てである。

私たちはゴミのために貴重な時間を費やして働き、ゴミを生産し続けてきた。
モノを沢山持っているのが、高価なモノを持っているのが一番いいことだと愚かにも思い込んできた。

そして「ゴミになるモノ」を欲しがった私たちは「放射能」を海に垂れ流し放射能の雨を降らしている。
Commented by minet at 2011-06-13 08:55 x
道沿いにも夥しいコンビニ弁当の食べかす、ペットボトル。

私は現在福島から関西に避難して三カ月暮らしています。

利便性とひきかえに失ってきた物はあまりにも多いですね。
Commented by habezo at 2011-06-13 10:04
minetさん、そうなんですか。。。。。。
福島にお住まいだったんですね。

私にも出来ることがあればどうぞ遠慮なくおっしゃってください。
シェアできるものがあればいいですね。
いまのところ情報を読んでくださる方とはシェアしようとブログでは書いています。

有意義な情報見つけたらupします。
Commented by habezo at 2011-06-13 10:06
おっと、今10時5分NHKFM聞いていたらワールドミュージックやっていて
イタリア特集です!
by habezo | 2011-06-12 17:21 | 読書 | Trackback | Comments(3)