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ヒラリー・クリントン

TVは見ない。しかし職場での休憩時間、お昼休みはTVをつけているので見るはめになる。大変不本意ではあるが。

ある日、お弁当を食べながらTVを見ていた。TVではアメリカの民主党の指名争いの模様を映していた。その日は、ペンシルヴァニアでヒラリーがオバマに10ポイントの差をつけて勝利した日であった。ヒラリーがなんども映し出される。思わず、のけぞった。彼女の見た目が異様だったからだ。勝利したことで高揚感に溢れているヒラリーは生き物ではなくてそう、『異形』のモノであった。

昔々のヒラリーはデブで牛乳瓶の底のような分厚いめがねをかけ、カーリーへアでノーメイク。まるでウーマンリブの闘士のようなかっこうをしていた。それが夫が大統領になりファーストレディーになってからというもの、眼鏡は消えてスタイルもよくなりボブヘアで、スタイリストもついたのかファッションも洗練されてずいぶんきれいに別人のようになって、驚かされた。

民主党の指名争いでオバマと戦うようになってからは、肩は分厚く盛り上がり、喋る時は目をむくしなんだか恐ろしい姿になりだした。
それが、この前見たTVでは権力欲を隠すことなく、彼女の周り10キロメートルぐらい漂わせている。恐ろしい。この人は自分が勝つことだけしか考えていない。いや、オバマもマケインも同じだと思う。しかし彼らは男だがヒラリーは女であることで2重に戦わなければいけないのだ。そのことが多分、ヒラリーが自分の欲望がむき出しになっていてもなりふりかまわずにいる理由だと思う。

私が苦手なタイプの人間は自分の感情がモロ見えになっているのに、平気で人に近づいてくるタイプ。とてもソフトに接してくる詐欺師もこのタイプだが、本人には隠しているはずの欲望がなぜか私には見えるので、本人がソフトにソフトにしていればしているほど奇妙なだけである(とはいえビンボな私に近づいても無意味なので彼らは決して寄ってこないが)。

で、ヒラリーは自分の欲望がモロ見えなのに、おかまいなしだ。よほど切羽詰っているのだろう。イスラエル・ロビーとネオコンに背中を押されているのだろう。ヒラリーもオバマもマケインもバックにいる『インストラクター』は結局は同じだと思う。ただ、微妙にバリエーションが違うのだと思う。例えばマクドナルドでビックマックにするかチーズバーガーにするかダブルバーガーにするかぐらいの違いだと思う。それで、マクドナルドには決して行かない人たちはどうするのか?選びようがないではないか。
私にはアメリカの大統領選挙はそのように思える。

自由と民主主義の国は今や奇妙にゆがんでいる。私にはアメリカに革命が起こらないのが不思議で仕方がない。しかしTVとジャンクフードで思考も体もよどみきったアメリカ人には革命など夢の中の出来事なのだろう。
by habezo | 2008-04-26 16:45 | 政治 | Trackback | Comments(0)