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レスラー

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ミッキー・ロークが見事に復活した映画『THE WRESTLER』見るのがとても楽しみだった。
ミッキー・ロークは『イヤーオブ・ザ・ドラゴン』の刑事役もよかったけれど、私には『白いドレスの女』(この映画大好き!)の爆弾魔役がキュートで忘れがたい。とろんとした垂れ目が可愛いしアウトサイダーなのもいい。

さてアウトサイダーのミッキー・ローク演じるところの峠を越したプロレスラーのランディは週末だけ興行に出てあとはスーパーの仕事で暮らしをしのいでいる。ひとりで暮らすトレーラーハウスの家賃でさえ滞り締め出され、車で寝たりする毎日。それでもステロイドなどの薬物を摂取し、筋トレもし、トレードマークの金髪はきれいに染めて日焼けサロンで体は焼いて試合に備える毎日だ。とある日の試合でホッチキスの親玉をバンバン体に打ち付けたり椅子やガラスでぶちなぐったりファンは大喜びだったが、激しすぎたのか終わったあとランディは控え室でぶっ倒れてしまう。

気がついたのはベットの上。心臓のバイパス手術をした後だった。医者には軽い運動はいいけどプロレス?とんでもないと言われてしまう。俺はプロフェッショナルなんだというランディ。退院して落ち込むランディはなじみのストリッパーのキャシディに手術のことを打ち明ける。キャシディに疎遠になっていた娘に会ってみてはと言われ彼女の助けもあり娘に久しぶりに会うのだが・・・・・・

映画で良かったのは控え室でのプロレスラーたちのわきあい合いとした雰囲気。今日の試合はどう進める?最後は俺が首を絞めてとか決めて、じゃあ、あとでうまいビールを飲もうぜ!となる。そうなんだ。プロレスはストーリーがあってそれにのっとって進めるショウなんだと改めて思った。でもショウとはいえ文字通り体と命を張ったショウである。誰でも出来ることではない。プロレスのシーンはすごい迫力だった。ボクサーであったミッキー・ロークでも最初は体ががたがたになったそうである。

生きるのが不器用なプロレスラーをミッキー・ロークは演技とは思えない自然体で見事に演じて見せてくれた。今までの彼の最高作。アカデミー主演男優賞はショーン・ペンが取ったけれど、ショーン・ペンが受賞した時のスピーチでミッキー・ロークを称えた気持ちがよくわかる。

そしてエンドロールに流れるブルース・スプリングスティーンの「THE WRESTLER」ミッキー・ロークが友達のブルースにタイトル曲を頼み、こころよく引き受けてくれたブルースが脚本だけ読んで曲を書き上げてくれたそうだ。その詞とメロディが素晴らしい。思わずハートが熱くなった。

ミッキーすごかったね。よくやったね。素敵な映画をありがとう。

レスラーオフィシャルサイト
http://www.wrestler.jp/
Commented by lilia109 at 2009-08-18 01:51
初めまして。liliaと申します。
わたくしも、レスラー、感動致しました。
ストーリー自体は単純なものですが、ミッキーが演じることで、ドキュメンタリーなのか?と錯覚するくらい、全てにリアルな雰囲気が出ていて、良かったです。
待ち切れず、、Amazon U.S.Aで、DVDを買ってしまいました。

またお邪魔しますー。
Commented by habezo at 2009-08-19 13:46
liliaさん、コメントありがとうございます!

本当にミッキーが演じるとドキュメンタリーのようでしたね。
私は若いときのミッキーよりも今のミッキーの方が好きです。
今のほうがずっといい感じ~です。

liliaさんまた遊びに来てくださいね。
by habezo | 2009-08-06 16:35 | 映画 | Trackback | Comments(2)