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映画は映画館で

映画「オーケストラ」へんこのおじさんの映画館へ見に行って来た。いやあおもしろかったですね。規格外でハチャメチャなロシア人たちが抜群に楽しい。そしてあのチャイコフスキーの協奏曲がなぜかとてもホットな音楽に聞こえた。

映画館は平日ということもあるのかしれないけれど10人程度。こんなに素敵な映画にこの人数はがっくりだな。みんな家でTVを見ているのかな?

映画館で見る映画と家でDVDで見る映画は全く違うものだ。パジャマでも着てビールにポテトチップス。トイレに行きたければいったん止めてトイレへ行く。携帯がかかってくれば話しながら見る。そんな風にして見る映画と映画館へ行って見る映画では臨場感も感動も何もかも違う。コンサートで聞く生の音楽とCDがまるで違うように全く別のものである。

だから私は必ず見たい映画は映画館で見る。

でふと思ったけれど、映画を見るのは習慣なんだな。映画を見に行かない人はそういう習慣がないのだ。習慣はいったん身に付くと一生モノである。

20代の頃、私は暇な大阪の写真スタジオで働いていた。仕事が1週間ないなどざらである。当然お金もなかったが暇ならあった。それでよく映画を見に行っていた。その当時よく行ったのは2本立てで確か800円だった映画館。名前はなんだったっけ?三越にある映画館も好きでよく行った。ここではトリュフォーとかタルコフスキーとかやっていた。梅田OSのワイドなスクリーンで見た「エイリアン」めちゃこわかったなあ。

20代、何でもかんでもスポンジのように吸収する。
今から思うと、このとき映画を見に行く習慣が身にしみついたのだと思う。

年取ってから出来ないことは沢山ある。若い頃から映画を見ていないと字幕がスムーズに読めないらしいのだ。ストーリーの展開が早いのにもついて行けないらしい。なるほどね

今から思うと暇な時間が若い時沢山あってよかったよ。

映画も文学も音楽も芸術も、もしかしてなくても生きて行けるモノなのかもしれない。

でも、なにもかも規格サイズにあわせることを強要されるニッポンで規格外の生き方をしたいと思うなら、映画も文学も音楽も芸術も自分を支えるモノとして絶対必要なものだと思う。

さて「オーケストラ」
楽団のマネージャー役のKGBのイワンの台詞。
本当にマネージャー役が出来るのか問われて
「自転車と同じだ。一度覚えたらずっと出来る」
by habezo | 2010-07-20 13:45 | 映画 | Trackback | Comments(0)