2008年 03月 20日
ONCEダブリンの街角で
映画の冒頭は街角で穴の開いたギターを弾いて歌う男が、ギターケースに入れられた投げ銭をジャンキーのような少年にひったくられて追いかけるシーンから始まる。昼間は受けのいいヒット曲を弾くが夜は自分のオリジナルを弾いて歌う。その曲に拍手してくれたのが幼い娘と母親を抱えて働いているチェコ移民の女だった。普段は家業の掃除機の修理をしているという彼に彼女は壊れた掃除機を修理してもらいに持ってくる。掃除機を持ったまま一緒にランチを食べ、彼女が1時間だけピアノを弾かしてもらっている楽器店に彼もついていき、彼のオリジナルに彼女がピアノで伴奏する。お互いの才能を認め合い、彼女に励まされ彼は自費でCDを作ることを決意する・・・・・
彼のオリジナルにノリながら彼女が詞をつけていると、CDプレイヤーの電池が切れてパジャマで室内履きのまま電池を買いに行き、彼女がCDを聴きながら夜の街を歩くシーン。
CDを制作するお金を銀行に融資してもらいにいき、オリジナルのCDを聴かすといきなり銀行の融資係りの初老のおじさんがギターを弾いて歌う場面(もちろん融資はOK)。
CDを制作するのについたPAマンが最初はやる気がなかったのが、彼らの音を聴いたとたん真剣になるところ。そして朝に出来上がったCDを小さなスピーカーで音を確かめようといって、バンドのメンバーと一緒に車のカーステレオで聴きながら海までドライブするシーン。
出来たCDを持って父を気遣いながらもロンドンに行こうとする彼に、一人暮らしになる父が行って来い俺のことはひとりでもだいじょうぶだと言うシーン。
音楽を愛する人ならたまらなくいとおしいシーンがいっぱいだ。
最後のエンドロールを見ていて主演のふたりに名前がなくてただのGUYとGIRLになっているのに気がつく。
これは素敵なボーイミーツガールの映画でもある。
onceダブリンの街角で公式サイト
http://oncethemovie.jp/index2.html
英語のサイト(曲が聴けるこちらがお勧め)
http://www.foxsearchlight.com/once/
by habezo
| 2008-03-20 21:02
| 映画
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